そもそも仲介手数料って何?
当HPに来ていただいた時点で仲介手数料についてはご存知の方も多いかと思います。
最近では仲介手数料無料の業者さんも珍しくなくなってきました。
仲介手数料って何なんでしょうか?
購入物件は大きく分けて2種類
物件を購入する場合、その取引形態は大きく分けて2種類あります。
〇売主物件 と
〇仲介物件 です。(媒介物件と言いますが、あえて分かりやすく表現します)
『売主物件』は業者さん自身が所有している物件を言います。(建売住宅が代表です)
『仲介物件』はほとんどが一般の方が所有している物件を売却依頼を受けた業者が販売して
いる物件です。
ですから、建売住宅に代表される新築住宅の多くが『売主物件』と言えます。
逆に中古住宅や土地などは、所有者は様々で『仲介物件』の比率がとても高くなります。
不動産屋はこれらの物件の購入希望者に物件をご案内して、ご購入に至った場合、『仲介手数料』を
頂きます。
◆『売主物件』の場合、お客様に購入して頂いた仲介業者は、
売主(物件所有の業者)、と買主(お客様)、の両方から手数料を頂いていいことになっています。
上限金額として、物件価格×3%+6万円(税抜き)まで貰えます。
3000万円の物件だと
3000万円×3%+6万円 ⇨ 96万円
これに消費税8%だと、
103万6,800円となります。
これまで一般の不動産屋さんは、両方から手数料を受け取りますから、
3000万円の『売主物件』の取引の手数料収入は、単純計算では
103万6,800円の2倍、なんと
207万3,600円の手数料を得る事が出来るのです。
実際は売主業者さんは満額払ってくれませんので少し盛ってますが、それにしてもちょっと…
高いっ!
1件の3000万円の物件を取引成立させるのはそんなに簡単では無いし、年にポンポン出来る
わけでは無いので、貰いたい気持ちは不動産屋としては痛いほど分かりますが、でも高いですね!
人の物を人に紹介して買ってもらっただけなのに、なんて考えたらどんどん高く感じます…
では、
◆『仲介物件』の場合、取り分は半分になります。
(仲介物件の取引全てが取り分半分ではありませんが、分かりやすくする為、このように表現します。)
同じように3000万円の取引が成立した場合、
購入者(買主)様側の業者Aと物件の売却依頼された(売主)側の業者Bでそれぞれ
買主様より仲介手数料を業者Aが 上限103万6,800円
売主様より仲介手数料を業者Bが 上限103万6,800円
受け取ることが出来ます。
これを『共同仲介』といい、一つの取引に二つの業者が関わる状態です。
同時に業者に入る、手数料収入も半分になるという事になります。
両方から手数料が入る取引を、『両手取引』、片方から手数料が入る取引を『片手取引』と
表現します。
当社も含めた仲介手数料無料!を謳う業者はこの『売主物件』・『両手取引』の手数料を
0円にします! と強調しているのです。
『売主物件』を売った時に、今まで2倍の手数料収入を得られていた儲けを捨てる、という選択を
した業者ということです。