坂戸・鶴ヶ島市・川越市の不動産売買はお任せ!モモホームブログ 渋澤です。
一時期から東京湾岸エリアを筆頭に大ブーム?となったタワーマンション…
昨今は若干勢いも下降してきており、在庫もだぶついてきました。
新築から空き家のあるタワマンなど有り得ないので、最後は叩き売っても完売させますが、それでも年収の10倍以上のローンを組まなきゃ買えないとも言われるタワマンは、庶民のあこがれでもあり、なんとなく「勝ち組」っぽさも、人気の理由かもしれません。
しかし、このタワマン、最近はその高額な価格に、維持管理費が比較的低めではあるものの、大規模修繕などは想像を超える高額になる可能性や困難さなど、どうやらよく考えて買った方がよさそうだ(また別の機会に…)、という方も増え、さらに、
災害時に陸の孤島と化す
事に皆さんが「気付き始め」ました。
あこがれのタワマン…災害時の覚悟はできてますか?
モモホーム地元の埼玉県西部の東武線・西武線沿線エリアでは、東京ほどのタワマンはほとんど見られませんし、いいとこ大規模な団地群や10階から20階程度の高層マンションが散見される程度、上りの朝霞方面や、所沢、さいたま市辺りに行けば、ちょっとカッコよくなってくる感じです。
この、高層マンションやタワマン、購入するとしたら、一番何を気にするでしょうか?
大多数の方が、『耐震性能』と答えます。
その通り、50階ものマンションが地震でポキッとなっては困ります。私も絶対、耐震性能や免震構造など調べまくって購入するでしょう。
2番目に気にするのは…、『立地』です、この立地の意味は『駅から近い』とか『生活の利便性』の立地です。
以降、間取りや設備、管理面やエントランスなども、購入する時にはとても気になるようです…。
10月12日、猛烈な勢力で関東地方を直撃した台風19号、瞬間最大風速も45m前後と更に豪雨を伴って、半日以上掛けて通過していきました。
首都圏も被害は甚大、あの多摩川が氾濫するなどの「想定以上」の被害でした。
河川の氾濫、堤防の決壊、などの水害に見舞われる中、超高層マンションも被害にあっていたことが判明しました。
多摩川に近い、今や、タワマンが乱立、20年ほど前の工場地帯や河原の景色からは考えられないセレブ化に成功した『武蔵小杉』です。
駅前付近から浸水が始まり、一時、通行も出来なくなるような状態となりました。
一夜明けて、水は引いて、駅前から街は泥だらけではあるものの、床上浸水か床下浸水で街は動き出しました…、が、動けなくなった人たちがいました。
タワマンの住民の方々です。(地上50階前後、約500戸から800戸)
建物の電源部分が冠水(地下にあったようです)、一棟まるごと停電して非常用電源も冠水で使えず、エレベーターも使えなくなりました。
更に、下水処理設備も動きませんので、『排水』が出来ず、トイレすら使えないという、最悪の事態に!
ひとつは三●不動産のマンションだそうですが、恐らくマンション建築においてタワーマンションを施工する会社はだいぶ大きな会社で、高層建築のプロだと思うのですが、素人でもわかりそうな、『地下に水が入ったらどうすんの?』問題を考えていなかったのでしょうか?(まさか考えているとは思いますが…)
にわかに信じられない原因で、一夜で
『陸の孤島』『都市難民』
となってしまいました。
もちろん、どのタワマンも耐震性能は抜群、防災対策万全のつもりです。
(写真は武蔵小杉のタワマン群、被害にあったマンションの写真ではありません)
タワマンブームとなった時から、気付く人は気付いていたと思います。
騙されたとは言いませんが、普通の感覚であれば、50階のマンションが停電したり設備が機能しなくなった時のリスクは、尋常じゃないと想像出来るはずです。
いったいどこまで大丈夫だと言われ、信じて購入したのでしょうか?
もしくは、万が一の時は仕方ない、または、覚悟していた、のでしょうか…。
その立派な外観、ホテルのようなエントランスやお部屋、内装、何と言っても、窓から見える景色は何にも替えがたく、「これはたまらんっ」となる気持ちはとても良く分かりますし、こんなことがあっても、やっぱりちょっとあこがれるのも分かります。
でも、現金でほいっと購入できる方は別として、一般の住宅、マンションと比べ、何倍かのローンも組み、抽選をしてまで手に入れようというのが、もし、あのホテルのような建物、内装、エントランス、景色などなど、であるならば、
そのお金で贅沢なホテルに行ったのでは満たされないでしょうか?
やっぱり所有しなきゃダメなんでしょうか…?
ご購入を検討される方などは、今一度、ご自身に問うてみていただきたいです。
ちなみに武蔵小杉では、10月末より、新築のタワーマンションが分譲開始予定です(4000万円台から8000万円台以上の予定です)。
高級車もレンタカーじゃ格好悪い、と思う方がいるのと同じで、所有する事に満足感を得る方もいます。
しかし、であるならば、絶対的に車選びと違う点があります。
車は、性能が偏って、スピードは速いけど、2人しか乗れない、後ろが見えづらい、うるさい、燃費が悪い、など高級車になると、かえって「クセ」が強くなっても、ドライバーが満足出来れば許されるし、むしろ、そこを直して、スピードが出無くなれば、売れなくなってしまうほどかもしれません。
購入者は快適になっても、遅ければ、自己欲求が満たされないのです。
タワーマンションはどうでしょうか?
決定的に違うのは、一般的に購入者は「趣味」で買うわけではない、点です。
更に言えば、家は通常、個人の趣味、で買うものでもありません。
夫婦がいて、子供がいて、ご夫婦は仕事をして、買い物をして、子供は通学をして、就職して、大人になり、ご夫婦は年を取り、おじいちゃん、おばあちゃんになる、そこまで住み続ける可能性もあります。
これは、タワマンに限った事ではなく、住まいを買う時には、その時の好みの間取りや、設備などに偏って選べば、後で使いづらくなったり、酷い時には後悔すらする可能性があります。
タワマンの優先順位は「耐震性能」が一番でした。一戸建てでもそんな方は少なくないでしょう。
今回の台風19号の被害などで、意識が高まっていくと思いますが、地震や台風で、思い描いた将来の設計が大きく狂わされる方は沢山います。
たった一日の災害で、最悪の場合、亡くなる方もいますし、住まいを失ったりすることは、ニュースを見れば、運が悪い、では済まされません。
生きてさえいれば「孤島」でも「難民」でも構わないし、一週間、いや1か月くらい難民でも何とかなる、という方は、全然いいのですが、一刻も早く平常に戻りたい、出来ればそんな被害そのものを避けて…、と思うのであれば、絶対に気にするべきは
ハザードマップです。
建物の耐震性はもちろん、購入する物「そのもの」ですから、非常に大事、一番です。
日常生活の「利便性」もとても大事です、幸せな生活を送れるかの重要な部分ですから。
そして、そこで大事なのは、その頑丈な建物が日常便利な所に建っている、その
「地べた」
「地域」
は大丈夫なのか? です。
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