坂戸市・鶴ヶ島市・川越市の不動産売買はお任せ!モモホームブログ 渋澤です。
先月、関東地方から東北地方を直撃した超大型台風19号の被害は甚大でした。
まだまだ15号から連続の被災で復興の入り口である地域も多い現状ですが、衝撃を受けたニュースと言えば、災害に強いと言われていた『タワマンの浸水被害』でした。
この被害により、制震や免震など構造上、建物自体は地震には強いタワマンも、浸水してしまったり、停電してしまったり、電気を失った途端『陸の孤島』となってしまう事が明るみとなりました。
国は、この被害を受け、浸水対策のガイドラインを作り、「新たな建物」では電気設備を浸水の恐れのない場所に設置するなどの対策を示す事となりました。
また、既に地下に電気設備がある建物は、浸水を防ぐ「止水板」を設置する事など、被害を防ぐ対策として示すことになりました。
来春までに公表されるガイドラインで、タワーマンションの水害に対する対応が変わってくるでしょう。
タワマンは元々、1棟の世帯数が数百世帯と膨大な人口を抱える建物で、現在はブームのしわ寄せが様々、表面化しています。
浸水した武蔵小杉でも、タワマンは1棟だけでは無く、何棟も建っており、駅周辺の人口が急増したことで、駅前のマンションでも電車に乗るまでに駅の渋滞がひどく、結果、駅近のメリットが失われ、従来からの住民にとってはありがたくない発展となってしまっています。
それでも電車の本数を増やすなど、対策を施したのですが、その結果、隣の駅の踏切が「開かずの踏切」となってしまい、周辺はスポット的に「社会問題化」してきてしまいました。
埼玉県における高層マンションは、さいたま市中心部を除けば、駅前に何棟も林立するところまではありませんので、そこまでの問題は聞きませんが、やはり電車に乗るまでの時間は駅近のメリットを感じるほどでは無いようです。
災害に関して言えば、東京湾沿岸に乱立するタワマンの中には、災害時の非常電源用の燃料を確保する為、「タンカー」と契約しているものもあるようです。
非常電源は1日、2日で燃料が不足する事が考えられるので、燃料補給用のタンカーで東京湾に運んでもらう、という、凡人じゃ思いつかないような対処法のようです。
東京直下の大災害の最中、「ブラックアウト」が万が一起これば、完全復旧には2週間ほど掛かるそうです。
電気を運んでくるのは発電所がある、東北や北関東を経由しますので、復旧は北からとなり、東京での復旧が最後となります。
2週間の停電ですから、その間2度も3度もタンカーで給油など、ちょっと想像出来ないような対策です…。
大災害で、そもそも東京湾にマンションの住民だけの為にタンカーがのこのこ入っていけるのかも?ですし、周囲が停電している中、マンションだけが電気を使える状態になるってのも?な感じがします。
災害は常に想像を上回ってやってきます。
指針が出て、マンション建設でも対策を取って建てられるようになると思いますが、マンションに限らず、一戸建てでも、今後の自然災害は、手加減なしの「複合災害」が来るものと準備をするのが大事だと感じます。
水害は遠い海のこと…と思っていた埼玉県も甚大な被害が出ました。
住宅購入時に入る火災保険も埼玉県人は「水災は抜き」が当たり前でしたが、そんな時代も終わるかもしれません…。
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