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新型コロナウィルス
住宅設備の納期遅れで建築に影響渋澤 百日々あれこれ災害・防災と不動産不動産投資不動産の管理2020年03月02日坂戸市・鶴ヶ島市・川越市・日高市の不動産売買はお任せ!モモホームブログです。
新型コロナウィルスの影響がいよいよ一種の『災害』となってきました…。
感染者そのものの数は冷静に見ればインフルエンザなどよりけた違いに少ないし、致死率も異常な高さとも言えず、現在は何と言ってもその『感染力』と『未知』のウィルスである点が恐ろしさを増大させているかと思います。
特にクルーズ船の成り行きを目の当たりにした日本では、恐怖感が大きくなるのも当然で、冷静な日本人でもデマに反応し買い占め騒ぎが起きるほどです。
現状では、国の対策そのものの信頼が損なわれているのも大きく影響しているでしょう。
東日本の震災の時のガソリンスタンドの行列を思い出しますが、あれは本当に供給不足でしたので、今回のパニックぶりは少し異常かもしれません。
東日本の震災時、国内の住宅建築に大きな影響を及ぼしたのが、住宅設備の供給でした。
特に国内シェアトップクラスのユニットバスメーカーや断熱材のメーカーが被災した為、住宅建築の遅れや仕様の変更が相次ぎました。
一般の方でも、屋根の瓦が全く足りなくなったニュースを思い出す方もいるのでは…。
今回の新型コロナウィルスの影響で、震災と同様の影響が出始めました。
住宅設備の『中国製部品』の供給遅延です。
主に水回り設備の部品の多くは中国製としているため、春節後、新型コロナウィルスの発生により、春節延期、都市や工場の封鎖、などが長期に渡り行われた中国の影響で、日本国内への部品供給が滞ってしまいました。
中国から部品が届かない…住宅設備メーカーに打撃
日刊工業新聞よりパナソニックやLIXIL、TOTO、クリナップといった住設メーカーが販売店に対し、納品時期が通常より延びると通達を出しました。
(クリナップHPより)
中国では春節(旧正月)明けの企業活動延期や新型肺炎患者の増加により各産業でサプライチェーン(供給網)への影響が広がっています。中国からの部品調達の遅れにより、水回りや建材関連製品の納品時期が見通せない状況で、パナソニックはシステムキッチンのほかユニットバスやトイレ、床暖房などで納期が延びる可能性があると、販売店に書面で通達しました。
LIXILでは2月14日以降の受注分について、一部のコンロや食器洗い乾燥機に納期遅延が発生しており、それ以外のトイレやユニットバスについて欠品は出ていないものの「今後、中国当局の方針次第ではサプライヤーからの部品供給などが遅れる可能性もある」と懸念しています。
TOTOは中国から温水洗浄便座「ウォシュレット」の部品調達が遅れています。
今後、ウォシュレット一体型便器やシステムキッチン、洗面化粧台などで納期が遅れる恐れがあるとして、既に代理店やショールームに告知しています。中国にある7工場のうち3工場はまだ一部が稼働しているだけで、残る4工場についても再開準備を進めている状況で、出社できない人や部品調達先の稼働が遅れているためといいます。
例えば、TOTO(北九州市)は2月18日、新型コロナウイルスの影響による商品納期の遅れに関する情報の同社サイトへの掲載を開始しました。(トップページの「INFORMATION」の「最新情報」から「【お知らせ】弊社商品納期に関するご案内」をクリックすると表示されます。)
2月19日時点の情報では、トイレの一部やシステムキッチンと洗面化粧台の全シリーズの新規注文について、サプライヤーによる部品供給の遅れから、納品に時間がかかる旨が記されています。
特に部品が多い水まわりを中心に納期の遅延の可能性があり、TOTO以外にもLIXIL(東京都江東区)やパナソニック ライフソリューションズ社(大阪府門真市)といった住宅設備各社は、工務店など顧客への情報提供を行っています。
住設なしでも工事完了認める国土交通省は2月27日、新型コロナウイルスの感染拡大によりトイレやキッチン、バスの他ドアなど住宅設備・建材の納期遅れが広がっていることを受けて、対応の周知を都道府県などに対し行いました。
施主の理解を前提に、一部の設備などがないことを理由に工事完了を認めないということがないよう、柔軟に対応するよう求めています。一部の設備などがないことについて建築基準法に定める「軽微な変更」に該当する場合、完了検査申請書の「確認以降の軽微な変更の概要」欄に、変更内容が記載されていれば問題なしと判断します。
「軽微な変更」に該当しない場合は、原則として「計画変更」となるため、申請者となる事業者に対して、時間的余裕を持って対応するよう周知することを求めていて、「軽微な変更」や「計画変更」については、施主に十分に説明することも求めています。国交省によると2014年2月の大雪で設備工場が被害を受けて供給が滞った際も、同様の周知を行って以来の措置だそうです。
私も小さなころは夏休みの宿題を残りあと数日のギリギリになって必死にやるタイプだったと思います。親から見ればヤキモキする子供でしたが、今回のコロナの対応も1か月も前から対策を講じるチャンスは山ほどあったはず。
誰もが後手後手と感じる中、株価や支持率急落を受け、慌てて打ち出した施策に、当の本人は『最悪の事態に備え~躊躇なく速やかに』と言ってしまうから国民はヤキモキするのだろうなぁ、と感じます。
宿題は間に合わなければ廊下に立たされて終わりますが、命が懸かる決断はそうはいきません…。一日も早く日常を取り戻せるよう言いっぱなしの丸投げではない施策を期待したいものです…。
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