脚折雨乞（すねおりあまごい）（市指定無形文化財・国選択無形民俗文化財）は麦わらや竹で作った全長約３６メートル、重さ約３トンの「龍神」を約３００人の男性が担いで練り歩く雨乞い行事で、2016年に行われた前回は約２万人の見物客が訪れました。



開催年には８月の第１日曜日に行っていたが、東京で五輪が開かれることから運営上、日程を9月13日に変更して行う予定となっており、今回のコロナウィルスの感染拡大、緊急事態宣言発令により開催が微妙な状況となっていました。

そしてこの度、新型コロナウイルス感染の影響で見送られることが決まり、鶴ヶ島市が２４日、発表しました。

夏季五輪の開催年に行われ、４年に１度が定着して以降、開催されないのは初めてで、新型コロナウィルスの影響で準備期間の確保が困難となり、行事に密集、密接が避けられないことなどから今回の判断に至ったとの事です。

次回の開催について、伝統技術を継承する上で４年を待たずに行うことも検討するそうです。

緊急事態宣言以降、人出や交通量は明らかに減少して、2週間を経て、今後の感染者数などにはさすがに効果が出てくるであろう感じがしますが、だからといって簡単に解除とはいかないだろうとも思えます。

1か月前までは一日に何人の感染者が出たか、の話でしたが、現在は亡くなった方の数も気になる状況となったことも確かです。

一方で、事業を営んでいる方など、休業を余儀なくされている方は事態が長引けば生活を脅かされ、現在正に待ったなしの状況にある方も多くいると思います。

全くスピード感の無い国の施策で、これほどまで国民の生活が脅かされるとは、当の政府も自らの無能を予想していなかったのでは…。

『アベノマスク』や『カビノマスク』、『アベノウィルス』などと言われていますが、今後、ブーメランのように『悪夢の○○政権』と言われる事のないよう、手遅れかも知れませんが頑張ってもらいたいと願います。

各知事の力量の差も注目されていますが、東京の影響を大きく受ける埼玉県は難しい舵取りなのでしょうが、県民の命と生活を守るべく、自宅待機で亡くなる方が出るなどの失点を挽回すべく頑張って欲しいです。

大きな災害や国際イベントがあると、日本人の行動や日本の精神はいつも世界から尊敬されるほどなのに、今回の後手後手の打たれ弱さは世界から「？」と感じられている部分も多いのでは…。みっともなくて見せられない政府では困ってしまいます…。


 脚折雨乞 

「脚折雨乞」は国選択無形民族文化財(平成17年)と市指定無形文化財(昭和51年)に指定される江戸時代中期を起源とする伝統行事で、長さ36メートル、重さ約3トンの巨大な龍蛇を藁と竹でつくって行う雨乞行事です。

龍蛇は地区の白鬚神社で入魂の儀によって「龍神」となり、この龍神を老若約300人の人達が約2キロメートル離れた雷電池（かんだちいけ）まで担いで練り歩きます。

到着すると、龍神担いだままを池に入り、「雨降れたんじゃく、ここに懸かれ黒雲」と必死に叫び、雨乞いを行います。

その後、龍神はその場で解体され、龍神昇天となって行事が終わります。

脚折雨乞は元々は日照りがつづいた年に行われた「降雨祈願」でしたが、昭和39年の日照りを最後に、本来の「雨乞い」から「伝統行事の保存」へとその目的が変わり、現在は4年に1度(オリンピック開催年、8月初旬)行われています。

この雨乞行事は関東で比類がない貴重な庶民信仰であり、今も「脚折雨乞行事保存会」の人達によって保存継承されており、平成25年には、「ふるさとイベント大賞」に輝いています。

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