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福岡県東区の傾斜マンション(続報) 渋澤 百不動産購入日々あれこれマンション2020年05月08日坂戸市・鶴ヶ島市・川越市・日高市の不動産売買はお任せ!モモ・ホームブログです。
2月の記事でお伝えしました『福岡県東区の傾斜マンション』
その後、新展開を迎えましたので続報をお届けします。
販売JVが謝罪、施工不備を認める
毎日新聞(平塚雄太)によると、福岡市東区の分譲マンションで傾きが生じ、専門家の調査で基礎となるくいが固い地盤に到達していないことが判明した問題で、マンションを販売したJR九州、若築建設、福岡綜合開発(現・福岡商事)の3社が8日、住民との協議の場でくいの未到達を認め、謝罪しました。
これまで一貫して「構造に問題はない」と主張してきましたが、初めて施工の不備を認めました。
このマンションは「ベルヴィ香椎六番館」で、JR舞松原駅前に8棟あるマンションの一つで、これまで住民側はマンション名の非公表を望んでいましたが、他の棟に風評被害があるとして明らかにすることとしました。
8日夜、JR九州の執行役員など販売した共同企業体(JV)の3社の幹部がマンションの集会場を訪れて住民と協議。
非公開でしたが、参加した住民によると、3社からはくいの未到達についてそれぞれ謝罪の言葉があり、今後は他のくいも調べるなど「真摯に対応していく」との説明があったそうで、住民側からは「今も不安の中で暮らしている」などの訴えが上がったといいます。
住民の一人は「やっとここまできたが謝罪は受け入れない。始まったばかりだ」と話しています。
「六番館」は7階建て60戸で、1995年に分譲開始、当初から外壁のひび割れなどの不具合が多発し住民は施工の不備を疑ってきましたが、JV側は「主要構造部分への影響はない」と回答し、98年に確約書も提出していました。
2016年に住民の調査で発覚した傾きについてはJV側も17年に認めたものの、地震の影響などと主張し不備は否定してきました。
住民の依頼を受けた日本建築検査研究所(東京)が20年3〜4月にボーリング調査したところ、2本の基礎くいの長さがそれぞれ7.3メートルと4.1メートル、固い地盤まで足りなかったことが判明。その後、JVの1社である若築建設も調査し、不足する長さに0.1メートルの違いはあったもののほぼ同様の結果が出たことから施工にも関わった同社は9日、五百蔵良平社長がマンションを訪れ謝罪することとなりました。
このように、一度建築され分譲されてしまったマンションの不良施工においては、一戸建てなどに比べ、けた違いに時間と労力、費用と住民の協力が必要となりますが、今回のケースは正に住民の執念により、杭の長さが足りない事を証明し、謝罪を引き出すまでになんと約25年!
通常、マンションを新築で購入していても大規模修繕を行うような時間が経過してしまっています。
恐らく、既に退去されている世帯もあると思います(売るに売れないかもしれません)が、傾いたまま25年住んでいた方々のストレスや苦労は計り知れないものがあります…。
ただ、まだ謝罪しただけで、住民の方々の闘いはまだ始まったばかり…。
原則的には時効を迎えてしまっているこの問題、無責任な施工販売を行った企業のモラルが問われ、今後の対応が注目されます。
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